はじめに
2019年12月20日にアメリカが6番目の軍種として宇宙軍を発表したのは記憶に新しいですが、実は4月以降の混乱により日本人はあまり認識していませんが、日本の自衛隊も宇宙を視野に入て行動を始めていることをあなたはご存じでしょうか!?
どうも!!森星モリリンです!!
実は、2020年(今年)5月18日に航空自衛隊に『宇宙作戦隊』という宇宙での活動を目的とした専門部隊が発足しています。
今回は、この『宇宙作戦隊』の必要性について少し考察してみようと思います。
目次
宇宙作戦隊とは
東京都にある府中基地を本拠地とする人数20人程度の航空自衛隊に編成された新しい部隊であり、活動内容は昨今増加傾向にある宇宙空間に漂うゴミ(スペースデブリ)が衛星等に衝突しないように除去したり、各軍事超大国が進める衛星を標的とし撃ち落すミサイルなどを警戒し、日本の衛星などをこれらの危険から守る目的で発足した部隊で、3年後を目途に本格運用を予定しているようです。
JAXAとの連携
この部隊は宇宙での活動がメインですので、勿論、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と密に連携をとり、作戦を実行して行くようです。具体的にはJAXAの力を借りてスペースデブリの数や位置の把握し、衛星の位置調整を行ったりするみたいですが、最終的には自衛隊用の人工衛星の打ち上げなども連携して行っていくようです。
米軍を意識!?
冒頭でも述べましたが、日本よりも早く米国では既に宇宙軍を2019年に立ち上げており、今回の宇宙作戦隊がこの米国の宇宙軍を強く意識して同盟国として連携を強化するために設立されたのはほぼ間違いないと思われます。
そして、この同盟強化の先に存在するのは宇宙覇権を目指す。中国・ロシアなどへの牽制があると言われています。
地政学的戦略の可能性!!
各国は何故、宇宙覇権を競い始めたのでしょうか!?
これには、地政学でよく言われる3つの重要なパワーが関係してきます。
あまり、詳しく話すと長くなるのでめっちゃ省略して説明すると
・ランドパワー
地上を重視した国家や戦略及び戦力
・シーパワー
海上を重視した国家や戦略及び戦力
・エアパワー
航空を重視した国家や戦略及び戦力
この3つのパワーでシーパワーつまり海を制する国が世界を制すると言われており、嘗てはイギリス、現在は米国が強大なシーパワーを持つことで世界を牛耳れるようになっています。
しかし、近年では技術の進歩で航空戦力が圧倒的力を持ち始めました。それにより、エアパワーが大変重要になって来ています。そのため、現状はシーパワーとエアパワーを組み合わせることで米国は世界最強と誇っているわけです。ただ、ここに来てエアパワーよりも更に上に存在する宇宙領域の力(スペースパワー)が軍事的に非常に重要となって来ているのです。
これは、GPSなどを代表とする軍事衛星などを利用することで、地上の戦況を圧倒的に優位にすることが出来るからです。これらの軍事的に重要な衛星を守ることは非常に重要なことになり、もっと言えば宇宙兵器を完成させ攻撃すればほぼ迎撃不可な最強の武器になる可能性が高いのです。そのため、世界的に宇宙軍などを設立する流れが起こり、宇宙覇権を争い始めているのです。
世界は6Gを強く意識
宇宙覇権で忘れてはいけないモノがあります。それは、2030年頃から運用が開始されると言われる6Gです。
6Gは、現在話題の通信規格5Gの更に次世代の通信規格であり、この6Gは宇宙での通信網やドローン兵器などの運用に欠かせない技術になるのではないかと一部では話題になっています。そして、既に5Gでも取り入れようとしている、スターリンク計画に代表される衛星ネットワーク網を使用した通信プラットフォームは今後の覇権争いには欠かせないものとなり、それを守るための宇宙軍は必須となるのです。
そして、日本もこの6Gについては政府も本気で世界シェアの3割を得ようと準備をしており、衛星ネットワーク構築も行おうと行動を始めています。その前準備としての宇宙作戦隊の意味合いは大きいと私は考察しております。
おわりに
はい、と言うことで自衛隊の宇宙作戦隊の必要性について考察させて頂きました!!
今年に入ってからの混乱で世間が大変な中でも世界の国々は覇権を得るべく、静かに闘い続けています。特に宇宙領域やサイバー領域は新たな戦場となりつつあり、人を豊かにするために存在するテクノロジーがいつの時代も争いの中心に存在するのは本当にかなしいことですね・・・!!
このブログではこれらの日本ではあまり報道されないニュースやテクノロジーを紹介しておりますので、是非、登録やコメント宜しくお願い致します。
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