はじめに
人々はかつて自分の足を使ったり馬を使って移動をしてきましたが技術の進歩により自分の足で長距離を移動する人は減り、馬は車に代わって行きました。そして、人々が効率良く移動出来るようにバス・電車・新幹線など公共交通機関が発展して行きました。そして、その最先端を行くのがリニア新幹線です。
しかし、あなたはご存じでしょうか!?
実はこの時速500㎞とも言われるリニア新幹線の速度を遥かに超えるスピードの乗り物が考えられていることを、それがあの超有名な起業家イーロンマスク氏が構想した。『ハイパーループ』です。
目次
- はじめに
- ハイパーループとはどのような仕組みなのか
- ハイパーループで実現できる近未来
- ハイパーループの歴史
- ハイパーループの今
- ハイパーループは実現できるのか
- 他にもたくさん浮遊する未来の乗り物
- まとめ
- おわりに
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ハイパーループとはどのような仕組みなのか
ハイパーループとは
ハイパーループとは、サンフランシスコ~ロサンゼルス間を結ぶ交通手段の建設コストを抑え高速に移動出来ないかと、イーロンマスク氏が前澤社長の宇宙旅行等で注目を集めたスペースX社やEV車や装甲車で有名になったテスラ社の社員とアイデアを出し合って考えた構想です。その速さは最高時速1220㎞にもなると言われており、ほぼマッハに近い速度です。まさにマッハGOGOって感じのスピードです。(マッハ1=1224㎞)
仕組み
このマッハGOGO・・・!!
間違えましたこのハイパーループはリニア新幹線によく似た走行方法と言われており、磁力により浮いた状態で走行するみたいです。ハイパーループで特徴的なのが真空のチューブ内を走行することです。この真空チューブを走行することでリニア新幹線のように空気抵抗を受けることなく進めるためリニア新幹線よりも早いほぼマッハで走行が出来ると言われています。またこのチューブの天井には太陽光発電用にパネルが取り付ける予定になっており、そこから電力を供給して人が乗るポッドと言う車両を走らせることが出来る予定です。
リニア新幹線は超電導を利用して車両を浮上させますが、ハイパーループは超電導ではなく永久磁石を特殊な配列することにより通常よりも強度のある磁力を発生させることの出来る『インダクトトラック方式』と言う方法で車両を浮上させることにより、超電導よりも効率的で省電力化を目指しています。
ハイパーループで実現できる近未来
このハイパーループは、あの世界一早い車と言われる超高級車ブガッティ・シロン(最高時速約490㎞)の2.4倍、現在東京~大阪で建設予定のリニア中央新幹線(最高時速約505㎞)の2.4倍、旅客機のボーイング747(最高時速約1030㎞)の1.1倍と言う超高速移動を私たちにもたらしてくれるかもしれない近未来技術です。
ハイパーループをもし日本の高速道路沿いに作ったとした場合、福岡で一蘭のラーメンを食べて一時間後に東京でラーメン二郎に行き更に一時間後に北海道の武蔵で味噌ラーメンを食べるなんでことも可能かもしれません。
他にも、近未来に完成を目指しているプロジェクトで『軌道エレベーター建設構想(宇宙エレベーター建設構想)』などがありますが、宇宙空間に人・物資を運ぶクライマーにこの技術を利用することも面白いかもしれません。この軌道エレベーターの宇宙側にある静止軌道ステーションは地上からの距離が約36000㎞もありますので、ハイパーループくらいの速度が無いと正直到着まで時間がかかり過ぎで暇すぎますので・・・!!
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ハイパーループの歴史
実はこのハイパーループはイーロンマスク氏がサンフランシスコ~ロサンゼルスを結ぶために考えたのが最初ではなく、2000年代にスイスで似たようなプロジェクトが考えられていたそうです。しかし、2009年頃には資金を集めることが出来ず資金不足になりプロジェクトは消えていったみたいです。
ハイパーループの今
ハイパーループの現状は技術の研究・開発途中であり、Hyperloop One(ハイパーループワン)とHyperloop Transportation Technologies(ハイパーループトランスポーテーションテクノロジー)がその技術を躍進させようと頑張っています。また、2018年7月にはアメリカのカリフォルニア州で行われたコンテストで世界各国の大学などがその技術力を争っています。このコンテストで優勝したのはドイツのミュンヘン工科大学なのですが、その速度は466㎞と日本のリニア中央新幹線よりも遅い結果でした。因みに日本からはこの大会に慶応大学が参加している見たいです。
ハイパーループは実現できるのか
この夢のようなハイパーループは、実は問題だらけでまさに夢として終わってしまうかもしれない技術でもあるのです。
ハイパーループには以下のような問題点などが多く存在します。
①長距離に及ぶチューブ内を真空に保つのは困難
②走行時に誘導電流などにより熱を発してしまう可能性がある
③チューブ状の太陽光発電だけでは必要な電力に足りない
④ポットの走行用の電力をどのように伝送するのか
⑤チューブの気温による膨張・収縮
などなど言い始めるときりがないほどに問題は山積み状態なのがハイパーループの現状なのです。
他にもたくさん浮遊する未来の乗り物
ハイパーループはチューブ内を浮遊して走行するものでしたが、未来にはこのような浮遊する乗り物が続々出現するかもしれません。
①Uberが計画する空飛ぶタクシー
これはみなさん直観で分かるようにドローンのようなもので人を運ぶタクシーです
②ホバーボード
レクサスが開発した浮遊するスケートボードです
③ホバーバイク
空飛ぶバイクでドバイ警察が2020年頃には運用を予定している
他にも空飛ぶスーツや空飛ぶフライボードなど近未来には浮遊する夢の乗り物がいっぱいです。ただ、くれぐれも空中での浮遊事故だけは注意してもらいたいものですね。
まとめ
近年、イーロンマスク氏が提唱したハイパーループ構想は最高時速1220kmものスピードで走行する近未来の乗り物です。このスピードであれば福岡~東京をたったの1時間で移動できます。このハイパーループは真空のチューブの中をポッドと言う車両が磁石等の力で浮遊して走行するものであり、イメージでは空気抵抗を受けないリニア新幹線のようなものです。このような構想はかつてスイスでありましたが資金集めがうまくいかずに消えて行きました。現状この計画は技術開発途中ですが、問題点が多く完成にはまだまだ時間がかかる可能性が高い近未来技術です。
おわりに
今回の『現代テクノロジーシリーズ』は近未来の乗り物『ハイパーループ』でした。
それにしても、イーロンマスク氏はBMI・宇宙開発・EV車開発など本当に近未来のことを考えてくれるリアルアイアンマンですね。今後もイーロンマスク氏からは目が離せないなと個人的に思っております。もし、新しいことを始めたらまた紹介をさせて頂こうと思います。
今回もご視聴ありがとうございました。
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